犬も人間と同じように、年齢とともに体のあちこちに変化が現れます。
筋力の低下だけでなく、関節の動きが硬くなったり、バランスを崩しやすくなったり。
実は、犬の老化は見た目以上に早く始まります。
生後1年前後で性成熟を迎えた頃から、医学的には老化がスタートし、早ければ3歳頃から椎間板ヘルニアなどの疾患リスクが高まるとも言われています。
こうした変化の大きな要因が、体の使い方の衰えです。
単に筋力が落ちるだけでなく、柔軟性が失われ、平衡感覚(バランス感覚)、そして身体の位置や動きを感じる力(プロプリオセプション)も弱まっていきます。
たとえば、
- 段差につまずく
- 足の運びが不自然になる
- フローリングでよろける
- 階段を嫌がる
こうした小さな変化の多くは、筋肉や関節だけでなく、「感覚と動き」の連携がうまくいかなくなっているサインです。
つまり、“動く力”と“感じる力”の両方が落ちてきているということ。
ドッグフィットネスは、この両方を維持、向上することを目的としています。
単なる「筋トレ」ではなく、筋力・柔軟性・バランス・プロプリオセプションを整え、老化を予防していく「総合的な体づくり」なのです。
また、ドッグフィットネスを続けることで、このような効果が期待できます。
- 関節疾患の予防
- 肥満の防止(基礎代謝の維持)
- 転倒やケガのリスクの軽減
- 認知機能の維持・脳の老化予防
「まだ元気だから大丈夫」ではなく、
「将来のために、元気な今だからこそ始めよう!」──
「それが、ドッグフィットネスの考え方です。